2011/06/27

多機能・高性能が仇となり新旧交代

  →→→   新旧交代

もうかなり前に購入したスキャナアプリ「DocScanner」。確か買ったときは1000円〜1200円ほどしていたと思いますが、今は600円に落ち着いているようです。

それはどうでもいいのですが、当初読み取り性能は抜群(日本語OCR機能はダメダメ)で仕上がりもきれいでしたので「高いだけのことはある」と友人にも勧めていました。

しかも何度もバージョンアップをしてくれて、安定性もありシェアの方法も多彩で重宝していました。しかし、あまりにも多くを求めすぎたのかバージョンアップの度に複雑になってきて、iPhone本来の「パッと撮って、サッと輪郭抽出して、ピッとスキャニングして完了!」というサクッと感が無くなってしまいました。

これはカメラアプリにも言えます。今はフォトショップばりの多機能・高性能のカメラアプリが出ていますが、やはり細かい修正が要る場合はデスクトップの画像処理ソフトでやるべきです。しかも画面の小さいiPhoneでは、Twitter投稿のように一時的なものやサイズの小さいものならまだしも、残しておきたい画像の場合、やはり満足のいく修正は期待出来ません。プリセットが初めから用意されていて、それを選ぶだけで充分満足出来る画像に仕上がる!というのが一番です。手軽さ重視です。

分かりにくい原因にすべて英語ということもあると思いますが、何しろ高性能を求めすぎたために気楽に取れなくなり、ひとつひとつの作業が面倒に感じるようになってしまいました。

そこで「多少精度が落ちても手軽なものを」を探していたら、数あるスキャナアプリの中でもビビッと来るものがあったので、「RectAce」を購入しました。



細かい説明は省きますが、輪郭抽出精度はまあまあで、ずれても簡単に補正出来ます。実はこれが大切な事であっち動かしこっち動かしでは面倒ですが、いままでにそれ程面倒に感じたことはありません。

スキャニング精度も「DocScanner」とそれ程変わりません。あおり修正(台形を長方形に自動修正)もバッチリです。

設定を見るとやや複雑にも思いますが、ここは触らずデフォルトのままでいいと思います。慣れてきてからいじってみたらどうでしょうか。



ただ、物によっては仕上がりがあれ?と思う時があります。それは自動で「色補正」してしまうため、変な仕上がりになってしまうことがあるからです。ですから仕上がった状態で、参照画像の「各処理」の下にある「色補正しない」を押してやります。すると普通の仕上がりになるはずです。

「自動色補正をしない」設定があるはずと探してみましたが、いまのところ見当たりませんので、ここだけがひと手間増える分不満点です。色ムラ補正をオンオフはありますが、これとは違うようです。

もうひとつ便利な機能に「ちょこっとトリミング」(「各処理」画像参照)というのがあります。自動輪郭抽出してくれても仕上がったものを見ると、若干バックが入ってしまっている場合があります。そのときに「ちょこっとトリミング」をしてやると、指定された幅分削ってくれてキレイに仕上がるというもので、「DocScanner」にはなかった機能で便利です。

まだスキャナアプリを持っていない方で、購入をお考えの方にはお勧めのアプリです。もちろん他にも優れた童謡のアプリがあると思いますので、レビューを読んだ上で考慮してください。ただあえて言うなら「DocScanner」「RectAce」UIはいまいちです。

重要な事が一番最後になってしまいましたが、「スキャナアプリって何に使うの?必要ある?」と思っている方に…確かにデスクトップのスキャナの感覚ですと、精度もそれ程でもないし、それこそデスクトップで撮ったほうがキレイに決まっています。

私が推奨するiPhone用のスキャナアプリの使用目的は、「気軽にFAX・写真メモ代わりとして使う」ということです。例えば手書きのメモや地図を友人に送ったり、出先で持って来れないチラシや看板を写して写真メモとして保存します。この場合正面から撮れなくても斜めからでも「あおり補正」してくれますので、メモとして充分見るに耐えられます。ただし、本屋さんではやらないように^^

やはりiPhoneには手軽さが重要になってきますので、残念ですが新旧交代となりました。

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